新年度！　旅ムサアルザス2023

お久しぶりです！旅ムサアルザスチームリーダーの福井です。

２０２２年に始まったアルザス日本語補習校との対話鑑賞も、

４回目を迎えました！

新たなメンバーを迎えて、新年度のアルザス旅ムサがスタートです！

小学5、６年生の子どもたちと一緒に、対話を通して作品鑑賞です。

昨年度5年生だった子は、6年生に進級していました！また会えた嬉しさと、成長した姿が見られた嬉しさが一緒に湧いてきます。

5年生の子どもたちとは初対面でした！これからどんな鑑賞ができるか、楽しみです。
まずはこちらの作品。「左は大人に描いてもらった感じで、右は子どもに描いてもらった感じ。年によって視点が変わってくることを表しているんだと思います。」と6年生の子。自分の思ったことを、理由と一緒にしっかり伝えてくれています！
その後に話してくれた5年生の子も、触発されて（？）、自分の意見と一緒に、そう思った理由を話してくれました！

皆さんはこの絵の中に何が見えますか？

作者として、作品に込めた思いを語ります。作品制作の裏話も紹介。この絵に使われている金箔はなんと美術室から出てきたそう。棚からぼた餅⁉︎
「これはどんなところを描いた絵に見えますか？」「昔の家？」「お化け屋敷！」「リアルなのに、あまりたくさんの色を使っていないところがすごい！」
旅ムサ初参加の司会＆ファシリテーターの活躍が光ります。鳥居に灯籠、着物の女の子…どこか妖しげな雰囲気が漂います。この絵は、ある歌をイメージして描かれたそうですが、何だかわかりますか…？

子どもたちの質問にも答えます！

この旅ムサの２日前、立川市の若葉台小学校の子どもたちにも見せた作品です！

若葉台のブログもぜひご覧ください！
実りの多い鑑賞となりました！
メンバーの感想を紹介します！
　私の作品には、日本的な要素を取り入れていることから、異文化の子どもたちが日本の文化や知識を持っているのか、私の絵をどのように鑑賞してもらえるのか興味深く、非常に楽しみにしていました。　鑑賞の場では、私が考えもしていなかった子どもならではの意見や感想が述べられるなど、驚きがいくつもありました。自分の作品が子どもたちにどのように映るのか、それを通じて発見したり、考える姿を目にすることで、私自身も新たな視点を得ることができました。ただ、もっと子どもたちに興味を持ってもらえるよう、分かりやすく伝えることができればよかったと反省し、伝わりやすい言葉や表現方法を探りながら、より効果的にコミュニケーションを図ることが大切だと感じました。また、私がファシリテーターとして子どもたちと接する中で、対話がうまくいかない場面が多々あり、子どもたちとの対話の経験不足を感じました。　子どもたちの意見や感想を深掘りしたり、詳細に述べるように促すことは難しく、意欲的に考えを述べる環境づくりを心がけることが大切だと感じました。　教員になるにあたり、この経験は非常にためになるものであり、このような機会に参加でき、とてもよかったと思います。子どもたちとの交流を通じて私自身も成長し、新たな気づきを得ることができました。（油絵学科　はやし　りお）

　去年から関わらせていただいているアルザス旅ムサに、新しい子どもたち、新しいメンバーと一緒に参加できたことをとても嬉しく思います。　ファシリテーションや作者としての作品説明は、私たちが的確に自分の考えを伝える練習や、子どもたちから考えを引き出す練習になり、もっと努力したいという意欲を掻き立ててくれました。　去年から参加している子どもたちが自分の意見を理由とともにしっかり伝えようとしている姿を見て、とても嬉しくなりました。自分の意見や意思を的確に伝える力は、誤解から対立が生まれることを防ぎ、立場や意見の違う相手と対話する原動力になる、一生ものの力だと思います。これからも、子どもたちに楽しい鑑賞体験を届けられるよう、話す力、引き出す力を高めたいと思います。　（芸術文化学科　ふくい　みきひろ）