3月25日午後。午前中の新北市桃子脚小中學での旅ムサを終えて向かったのは台湾の国家教育研究院。日本で言えば文科省や国立教育制作研究所などの公的機関に該当します。
今回の訪問は、昨年、国家教育研究院のメンバーが武蔵美に訪問され、その返礼も兼ねての表敬訪問です。
小学校までバスで出迎えをして頂き、国家教育研究院に到着早々、レストランでランチの歓待を受けました。すでに２時近かったのでお客さんはいませんが。
左側の女性が国家教育研究院の柯華葳院長です。学生のテーブルは我々のテーブルの手前で、写っていませんが2席あります。食事は食べ切れないほど出て、とても美味しい食事でした。






国家教育研究院は、校長先生の研修も行っており、この建物は地方から出てくる教員のための宿泊施設です。



建物の一室がギャラリーになっており、美術作品の展示を行っていました。この展示は美感教育の一環として、小中学校など学校教育の中に展示を普及させるために行っていると説明がありました。

作家の方（大学教員らしい）のギャラリートーク。

その先生のお教え子の作品

ギャラリーのフロアーで記念撮影



次に向かったのは国家教育研究院の歴史などが展示されている部屋です。


出口には、記念写真が撮れて、メールアドレスを入れると写真が届くというシステムが。背景は何種類か選べます｡例えば、黒版とか。


16時から大きな会議室で、台湾が進めている美感教育のプレゼンテーションがありました。約2時間の充実した意見交換会を行いました。学生は必死にメモを取っていましたが。

プレゼンテーションや意見交換を通して、台湾と日本、同じような教育の方向性をを進めていることが分かりました。と同時に同じような課題も抱えていることなど、今後の美術教育において参考になるプレゼンテーションでした。台湾の美感教育は美術だけではなく、音楽、演劇（パフォーマンス）体育などを総合化した芸術一般の教育を指します。

本学の杉浦先生も発言しています。





今回の台湾での旅するムサビは、台湾国家教育研究院の美感教育プロジェクトチームが昨年の10月に武蔵美を訪問され、東大和第5中学校で旅するムサビを見学。その旅ムサを是非台湾で実施して欲しいという要請と、我々も海外での旅ムサを計画していたところ国際情勢の諸事情で訪問国を変更せざるを得なくなり、双方の希望が一致して実現した今回の訪問でした。
今後、是非双方の研究を交流していきましょうと約束し、研究院をあとにしました。　　（みさわ）