3/11 東大和市立第二中学校
卒業を目前に控えました、芸文4年の山口です!
学生最後となった、3/11実施の旅するムサビ in 東大和第二中の報告をさせていただきます。

集合し、まずは打ち合わせ。
作品の搬入、設置が当日だったのですが、さすがの手際。あっという間に終わりました。
この日授業を行うのは、中学三年生。
卒業を目前とした生徒たちは、どんなことを語るのでしょうか。

いよいよスタートです!最初に、授業の導入。
鑑賞をする上での重要な4つのポイント、
「みること、考えること、話すこと、聞くこと」について、まずは確認しました。
生徒も学生も、最初はちょっと緊張しています。

今回は、平面・立体・映像・デザイン、様々な作品が集まっていました。
映像作品って、普段の学校の授業じゃ、なかなかみることないですよね。
それも、人それぞれの卵焼きの作り方を撮影したものなんて。わたしもみたことない。
作品に対して、最初はおっかなびっくりみていたのも、
まじまじ、しげしげ、どれどれ、と、だんだん作品への距離が近くなっていきます。

見慣れているはずものも、こうして作品としてみると、なんだか惹きつけられますね。
下の作品は、とにかくデカイ。「すげー見られてる...」と視線を痛がる生徒、続出でした。
男女の仲がとても良く、学生が話を振らずとも、
友達同士でアレコレお話ししてくれていました。

作品との距離が変わるだけで、見え方も全然ちがいますよね。
・・・なんて、言葉にするより、動いた方が早い。

「みること」と一口に言っても、距離を変えてみたり、角度を変えてみたり、あるいは触ってみたり。
いろんな「みかた」が考えられますよね。
「この青い人はさ、あの目にみられてんだよ」なんて、空間を横断したみかたをしてくれた生徒もいました。

みて、考えて、話して、聞いて。
一度体感すれば、このサイクルが、どんどん早く、鋭くなっていきます。
15分の鑑賞を行った後、10分間で自由に作品をみる時間が設けられていましたが、生徒も学生も、時間いっぱい作品の話をしていました。

一方で、作品をよくみて、言葉にすることが、とても「難しい」と感じた生徒もいたようです。
それぞれのペースがある一方、授業時間には限りがある。
必ずしも、鑑賞15分という時間は、十分とは言えないのかもしれません。

けれど、「難しい」と思ったということは、それだけ考えてみた証拠。
もしかしたら、今までの自分の範疇では捉えられない、新しい感覚に出会ったということなのかも。

沈黙を「贅沢」と表現するのは、旅ムサ独特かなーと思います。
たとえ沈黙が続いても、生徒たちが作品を見つめる表情は、とても真剣でした。

どうしたらいいのか考えたり、迷ったりしているのは、実は学生も一緒です。笑
お互い初対面、どうやって話しかけるか、どうやって話をするかは、常に手探り。
けれど、作品を共に見ることで、その距離はぐっと縮まります。

人生の岐路に立った中学三年生は、作品の中に自分を投影したのか、「孤独」や「希望」、ほかにもいろいろなことを作品のなかから見つけてくれました。
「この羊はさー、孤独なんだよ」「広いところに一人ぼっちでさ」
「希望もあんのね。ほら、この口元の黄色いらへんとかさ。」「それは口臭でしょ。」
「恋してんだよ」「この向こう側に、好きな人がいるんじゃないの」
(「・・・好きな人いるの?」とは聞けませんでした。というか我慢しました。)

「わたし、絵が下手くそなんですけど。
でも、今日いろんな作品見れて、いろんなのがあっていいんだなーってわかって。
だから、棒人間しか書けないんですけど、もっとやってみようって思いました。」
と話してくれた生徒がいました。
これまで何度も旅ムサへ参加してきたのですが、
自分の作品を持ち寄ったのは、今回を入れてたったの2回。
そんななか、その言葉は自分に返ってきたし、やっていて良かったな〜と、これまでが走馬灯のように思い出されました。
これ、めちゃくちゃ私事を書いてますが、最後というのはどうしても、感傷的になってしまいますからね。ショウガナイ。

授業後の反省会も、とても白熱したものとなりました。
立体、平面、映像、文章、デザイン、それぞれ見るためにかかる物理的な時間のこと。
また、それらを鑑賞するときの、着地点の違いはあるのだろうか。
あるいは、それらを鑑賞するときに、言葉のかけ方に違いは出てくるんだろうか。
卒業する身とはいえ、これから検証してみたいことが、たくさん見つかりました。
これから、それらの疑問を旅ムサで実践できる人たちが、とても羨ましく、恨めしい。笑
これからもこうして、いろんな発見や、体験、疑問が、学生、生徒、先生に生まれる活動として、旅ムサが続いて欲しいです。
4年間、ありがとうございました!
(山口)
学生最後となった、3/11実施の旅するムサビ in 東大和第二中の報告をさせていただきます。

集合し、まずは打ち合わせ。
作品の搬入、設置が当日だったのですが、さすがの手際。あっという間に終わりました。
この日授業を行うのは、中学三年生。
卒業を目前とした生徒たちは、どんなことを語るのでしょうか。

いよいよスタートです!最初に、授業の導入。
鑑賞をする上での重要な4つのポイント、
「みること、考えること、話すこと、聞くこと」について、まずは確認しました。
生徒も学生も、最初はちょっと緊張しています。

今回は、平面・立体・映像・デザイン、様々な作品が集まっていました。
映像作品って、普段の学校の授業じゃ、なかなかみることないですよね。
それも、人それぞれの卵焼きの作り方を撮影したものなんて。わたしもみたことない。
作品に対して、最初はおっかなびっくりみていたのも、
まじまじ、しげしげ、どれどれ、と、だんだん作品への距離が近くなっていきます。

見慣れているはずものも、こうして作品としてみると、なんだか惹きつけられますね。
下の作品は、とにかくデカイ。「すげー見られてる...」と視線を痛がる生徒、続出でした。
男女の仲がとても良く、学生が話を振らずとも、
友達同士でアレコレお話ししてくれていました。

作品との距離が変わるだけで、見え方も全然ちがいますよね。
・・・なんて、言葉にするより、動いた方が早い。

「みること」と一口に言っても、距離を変えてみたり、角度を変えてみたり、あるいは触ってみたり。
いろんな「みかた」が考えられますよね。
「この青い人はさ、あの目にみられてんだよ」なんて、空間を横断したみかたをしてくれた生徒もいました。

みて、考えて、話して、聞いて。
一度体感すれば、このサイクルが、どんどん早く、鋭くなっていきます。
15分の鑑賞を行った後、10分間で自由に作品をみる時間が設けられていましたが、生徒も学生も、時間いっぱい作品の話をしていました。

一方で、作品をよくみて、言葉にすることが、とても「難しい」と感じた生徒もいたようです。
それぞれのペースがある一方、授業時間には限りがある。
必ずしも、鑑賞15分という時間は、十分とは言えないのかもしれません。

けれど、「難しい」と思ったということは、それだけ考えてみた証拠。
もしかしたら、今までの自分の範疇では捉えられない、新しい感覚に出会ったということなのかも。

沈黙を「贅沢」と表現するのは、旅ムサ独特かなーと思います。
たとえ沈黙が続いても、生徒たちが作品を見つめる表情は、とても真剣でした。

どうしたらいいのか考えたり、迷ったりしているのは、実は学生も一緒です。笑
お互い初対面、どうやって話しかけるか、どうやって話をするかは、常に手探り。
けれど、作品を共に見ることで、その距離はぐっと縮まります。

人生の岐路に立った中学三年生は、作品の中に自分を投影したのか、「孤独」や「希望」、ほかにもいろいろなことを作品のなかから見つけてくれました。
「この羊はさー、孤独なんだよ」「広いところに一人ぼっちでさ」
「希望もあんのね。ほら、この口元の黄色いらへんとかさ。」「それは口臭でしょ。」
「恋してんだよ」「この向こう側に、好きな人がいるんじゃないの」
(「・・・好きな人いるの?」とは聞けませんでした。というか我慢しました。)

「わたし、絵が下手くそなんですけど。
でも、今日いろんな作品見れて、いろんなのがあっていいんだなーってわかって。
だから、棒人間しか書けないんですけど、もっとやってみようって思いました。」
と話してくれた生徒がいました。
これまで何度も旅ムサへ参加してきたのですが、
自分の作品を持ち寄ったのは、今回を入れてたったの2回。
そんななか、その言葉は自分に返ってきたし、やっていて良かったな〜と、これまでが走馬灯のように思い出されました。
これ、めちゃくちゃ私事を書いてますが、最後というのはどうしても、感傷的になってしまいますからね。ショウガナイ。

授業後の反省会も、とても白熱したものとなりました。
立体、平面、映像、文章、デザイン、それぞれ見るためにかかる物理的な時間のこと。
また、それらを鑑賞するときの、着地点の違いはあるのだろうか。
あるいは、それらを鑑賞するときに、言葉のかけ方に違いは出てくるんだろうか。
卒業する身とはいえ、これから検証してみたいことが、たくさん見つかりました。
これから、それらの疑問を旅ムサで実践できる人たちが、とても羨ましく、恨めしい。笑
これからもこうして、いろんな発見や、体験、疑問が、学生、生徒、先生に生まれる活動として、旅ムサが続いて欲しいです。
4年間、ありがとうございました!
(山口)
by tabimusa
| 2016-03-12 21:51
| 旅ムサ2015
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