2/1昭島市立つつじが丘南小学校アートフェスティバル
こんにちは。先日、昭島市つつじが丘南小学校アートフェスティバルに参加して来ました、視覚伝達デザイン学科2年の瀧です。
この度お邪魔させていただいた、つつじが丘南小学校は、今年度いっぱいで閉校し、近隣のつつじが丘北小学校と合併します。
そんな、つつじが丘南小学校の児童たちの思い出づくりをお手伝いさせていただこう!というところから今回の旅ムサが始まりました。
児童たちの心に残るイベントになるよう、学校訪問やミーティング、制作をかさね、2月1日月曜日を本番に迎えました。
今回旅ムサが行ったのは、おなじみの黒板ジャックに加え、学校の廊下や窓にも装飾を施しました。
児童たちが、朝学校に来た時にびっくりしてくれることを想像しながら、学生たちも楽しんで準備しました。
児童たちの教室が多くある2階・3階を中心に装飾をしました。
2階の装飾のテーマは、海・街・森で、3階は、空・宇宙がテーマです。
ホワイトボードもジャックしました。キットパスという窓ガラスにかけるクレヨンを使って制作しました。
朝来た児童たちはびっくり!自分の教室だけでなく、他学年の教室も見てまわります。
学生が廊下につくった大きな木。
いつもの廊下が森になって、みんなを驚かせます。どうやってできているのか興味津々の様子。
「なにこれー!」「すげー!」「なんでー!」
学校中を走りまわって大はしゃぎしている児童の姿に、学生達もニヤニヤ。顔がゆるんでしまいます。
教室の扉の窓ガラスにもリスがひょっこり。
そして、いよいよ朝の会にて黒板ジャックの作者登場!対話型鑑賞を行いました。
みんなこの絵を見てどんなことを感じたのでしょうか…?
「目からビームが出てるみたい!」
「ブラックホールみたい!」
「ちょっと怖い」
この絵はなんだろう?と私がモヤモヤ考えている間に、子どもたちは、思ったことをすぐにそして自由に口にしていて、その感性の鋭さに改めて驚かされました。
黒板ジャックお披露目のあとは、体育館に集まり、校長先生やPTA会長の方から、今日のイベントの種明かし。今日は、児童たちは縦割り班になってワークショップに参加します。
今回の旅ムサのリーダーの多胡さんからも、本日のワークショップの手順について説明がありました。
学生があらかじめ考えてきた手順は、
1.紙に自分の班のテーマ(海や街など)から発想したつくりたいものを決め、クレヨンなどで下描きをします。
2.その下描きの形に沿ってはさみで形を切り抜きます。
3.切り抜いた形の上から、各自用意してきた、装飾に使いたい素材を貼り付け作品完成!
4.できあがった作品を廊下の貼りたい場所に貼る
といったものです。
教室に戻り、海・街・森・空・宇宙のテーマごとに分かれて、廊下の装飾をさらに盛り上げてくれる作品を制作しました。
もう一度手順を詳しく説明中…。しっかり聞いてくれています。
そしていよいよ制作開始!想像以上に集中して、真剣に取り組んでいました。
廊下でも制作しました。
何個も作品をつくっている子や、ひとつの作品にじっくり時間をかけて取り組んでいる子など、作業中にも個性が出ていました。
そんな中、ある4年生くらいの男子に声をかけられ、
「これ、絵じゃなくて牛乳パックで工作しちゃだめですか?」と言われました。
そうきたか!と、私にとっては予想外でしたが、嬉しくなり、「いいよー!どんどん作って!」と答えました。
言われたとおりにするだけではなく、自分のやりたいことを見つけて、それをやろうとする子ども達のパワーを感じました。
できた作品は、廊下に貼ります。中には、上から吊したい!という子もいて、壁際だけでなく空間もにぎやかになりました。
「好きな場所に貼っていいよ。」というと、
「じゃあ、このクジラの上にも貼っていいの?」と、またまた予想外の質問が。
このクジラは、学生が事前に作って廊下に貼っていたものです。
面白い発想に感心しつつも、「ばんばん貼っていって!」と言うと、他の子どもたちもそれに続いて貼っていました。
誰かが指示したわけでもないのに、作品の貼られている場所に何となく流れが出来ていて面白いです。
カラフルな小さな宇宙人。仲良く手をつないでいます。
学生が作った橋に、電車を走らせてくれました。
最後は、鑑賞ツアーを行い、自分たちの作品だけでなく他の班の人たちの作品も鑑賞しました。
自分の作品について語りたくて仕方がない低学年の子がいる一方で、恥ずかしがってみんなの前では意見を言いにくそうにしている高学年の子たちもいました。縦割り班だからこそ学年ごとのの特色を見ることができました。
最後の鑑賞の時間は、少ない時間の中でたくさんの作品を見てまわったので、十分に子どもたちの意見を聞いて全員で共有したり対話をするということができませんでした。学生側が、時間が少なくても、どうファシリテートして、子どもたちの感じたことをひき出して、アートを楽しんでもらうか、今後も考えていこうと思いました。
今回の旅ムサでは、先生方・PTAの方々のサポートはもちろん、準備日の際には、児童のお母様方においしいお昼をご用意していただきました。
たくさんの方達のお力添えがあり、旅ムサを盛り上げることができましたことを、お礼申し上げます。ありがとうございました。
つつじが丘南小学校の児童の皆さんが楽しんで参加している様子を見て、旅ムサに参加してよかったなと実感しました。また、児童の皆さんにとって心に残る楽しい思い出になれたら幸いです。
写真:三澤一実教授
文:瀧春香
この度お邪魔させていただいた、つつじが丘南小学校は、今年度いっぱいで閉校し、近隣のつつじが丘北小学校と合併します。
そんな、つつじが丘南小学校の児童たちの思い出づくりをお手伝いさせていただこう!というところから今回の旅ムサが始まりました。
児童たちの心に残るイベントになるよう、学校訪問やミーティング、制作をかさね、2月1日月曜日を本番に迎えました。
今回旅ムサが行ったのは、おなじみの黒板ジャックに加え、学校の廊下や窓にも装飾を施しました。
児童たちが、朝学校に来た時にびっくりしてくれることを想像しながら、学生たちも楽しんで準備しました。
児童たちの教室が多くある2階・3階を中心に装飾をしました。
2階の装飾のテーマは、海・街・森で、3階は、空・宇宙がテーマです。
ホワイトボードもジャックしました。キットパスという窓ガラスにかけるクレヨンを使って制作しました。
朝来た児童たちはびっくり!自分の教室だけでなく、他学年の教室も見てまわります。
学生が廊下につくった大きな木。
いつもの廊下が森になって、みんなを驚かせます。どうやってできているのか興味津々の様子。
「なにこれー!」「すげー!」「なんでー!」
学校中を走りまわって大はしゃぎしている児童の姿に、学生達もニヤニヤ。顔がゆるんでしまいます。
そして、いよいよ朝の会にて黒板ジャックの作者登場!対話型鑑賞を行いました。
みんなこの絵を見てどんなことを感じたのでしょうか…?
「目からビームが出てるみたい!」
「ブラックホールみたい!」
「ちょっと怖い」
この絵はなんだろう?と私がモヤモヤ考えている間に、子どもたちは、思ったことをすぐにそして自由に口にしていて、その感性の鋭さに改めて驚かされました。
黒板ジャックお披露目のあとは、体育館に集まり、校長先生やPTA会長の方から、今日のイベントの種明かし。今日は、児童たちは縦割り班になってワークショップに参加します。
学生があらかじめ考えてきた手順は、
1.紙に自分の班のテーマ(海や街など)から発想したつくりたいものを決め、クレヨンなどで下描きをします。
2.その下描きの形に沿ってはさみで形を切り抜きます。
3.切り抜いた形の上から、各自用意してきた、装飾に使いたい素材を貼り付け作品完成!
4.できあがった作品を廊下の貼りたい場所に貼る
といったものです。
教室に戻り、海・街・森・空・宇宙のテーマごとに分かれて、廊下の装飾をさらに盛り上げてくれる作品を制作しました。
もう一度手順を詳しく説明中…。しっかり聞いてくれています。
そしていよいよ制作開始!想像以上に集中して、真剣に取り組んでいました。
何個も作品をつくっている子や、ひとつの作品にじっくり時間をかけて取り組んでいる子など、作業中にも個性が出ていました。
そんな中、ある4年生くらいの男子に声をかけられ、
「これ、絵じゃなくて牛乳パックで工作しちゃだめですか?」と言われました。
そうきたか!と、私にとっては予想外でしたが、嬉しくなり、「いいよー!どんどん作って!」と答えました。
言われたとおりにするだけではなく、自分のやりたいことを見つけて、それをやろうとする子ども達のパワーを感じました。
できた作品は、廊下に貼ります。中には、上から吊したい!という子もいて、壁際だけでなく空間もにぎやかになりました。
「好きな場所に貼っていいよ。」というと、
「じゃあ、このクジラの上にも貼っていいの?」と、またまた予想外の質問が。
このクジラは、学生が事前に作って廊下に貼っていたものです。
面白い発想に感心しつつも、「ばんばん貼っていって!」と言うと、他の子どもたちもそれに続いて貼っていました。
誰かが指示したわけでもないのに、作品の貼られている場所に何となく流れが出来ていて面白いです。
最後は、鑑賞ツアーを行い、自分たちの作品だけでなく他の班の人たちの作品も鑑賞しました。
自分の作品について語りたくて仕方がない低学年の子がいる一方で、恥ずかしがってみんなの前では意見を言いにくそうにしている高学年の子たちもいました。縦割り班だからこそ学年ごとのの特色を見ることができました。
最後の鑑賞の時間は、少ない時間の中でたくさんの作品を見てまわったので、十分に子どもたちの意見を聞いて全員で共有したり対話をするということができませんでした。学生側が、時間が少なくても、どうファシリテートして、子どもたちの感じたことをひき出して、アートを楽しんでもらうか、今後も考えていこうと思いました。
今回の旅ムサでは、先生方・PTAの方々のサポートはもちろん、準備日の際には、児童のお母様方においしいお昼をご用意していただきました。
たくさんの方達のお力添えがあり、旅ムサを盛り上げることができましたことを、お礼申し上げます。ありがとうございました。
つつじが丘南小学校の児童の皆さんが楽しんで参加している様子を見て、旅ムサに参加してよかったなと実感しました。また、児童の皆さんにとって心に残る楽しい思い出になれたら幸いです。
写真:三澤一実教授
文:瀧春香
by tabimusa
| 2016-02-01 23:20
| 旅ムサ2015
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