武蔵野美術大学 旅するムサビプロジェクト

10/9-10/28 生きる展 ②会場風景

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今回は、工房集に在籍するアーティスト6名とその職員さんたちに取材を行ってきました。

まず、お話を伺って思ったことを、誤解を恐れずに率直に文字にすると、

「なんだ。思ってたより、普通じゃん!」
「この人たちは、私たちと、根本的なことは何も変わらないんだ。」

というのが、私たちの感想です。

自分の作品を他の人に見てもらうことは、嬉しいですか?」と質問すると、

「嬉しいです!」

と、返ってきます。

自分を他者に知ってもらいたい、認めてもらいたいという欲求は、年齢、性別、国籍、もちろん、障がいのあるなしにも関わらず、人間なら誰しも、ごく当たり前に内在しているものだと思います。
私たちムサビ生も、これらの欲求を昇華する手段とし芸術活動を行っている側面が、少なからずあるのではないでしょうか。
そのような点においても、工房集のアーティストたちと、私たちムサビ生は何ら変わらない存在なのではないかと、私たちは思うのです。

しかし、少し異なる部分も存在します。

「彼らの大半は、元から絵を描いたり物を作ったりするのが、好きだったわけではなくて、彼らにとって制作は、ただの仕事なんです。」

と職員さんが言いました。

目からウロコでした。

工房集には、ニューヨークで個展を開くぐらいの実績のあるアーティストが多数在籍しています。
しかし、彼らは、元々絵を描くのが好きだったとか、元々溢れんばかりの才能に恵まれていたとか、そういうわけではないというのです。

「障がいの重い彼らが、どうやったら社会と関わり合っていけるのか?ということを模索した先で辿り着いたものが、アートだったんです。」

工房集において、アートとは、彼らと社会を繋ぐ架け橋であり、また、工房集で働く彼らにとってアートとは、生きるための術なのです。

(「生きる展」リーフレット『アーティストを見つめて』の文から引用)



ムサビの先生方、そして、工房集のみなさまこの度はご協力ありがとうございました。
今回の展覧会開催を経て、障がいやアートについて考えることはもちろんでしたが、展覧会そのものを開催するのにどれだけの労力と時間が必要になるのかということや、何事も決して一人の力では成り立たないこと、関係者間での情報共有の大切さを強く痛感いたしました。
至らなかった点など多々ありましたが、しっかり反省して次に活かしたいです。
いい経験になりました。ありがとうございました。


撮影:中田  文:森
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